地球温暖化は進展しているのか?

 昨年(2000年)11月にオランダのハーグで開催された「気候変動枠組み条約第6回締結国会議」は、参加各国の主張が対立、合意にいたりませんでした。これは先進国に具体的に二酸化炭素排出の削減を義務づけた京都議定書の実行段階での、各国間の利害対立です。

 実際に海抜の低いモルジブやオランダなどでは、僅かに海面が上昇するだけで消滅する国もあります。海抜ゼロメートル地帯の多い高知市も無縁ではありません。今日のテーマは「地球温暖化は進展しているのか?」なのですが。

 年明けから寒い日が続いているので、ピンとしませんが。

 京都議定書は1997年に制定されました。その実現方法をめぐり、日米と欧州(ECU)が対立しています。その内容は、

 ◎企業などによる排出権取引の実施。
 ◎途上国への温暖化防止技術の供与。
 ◎先進国間の排出削減共同事業。
 ◎国内の森林整備。
 ◎企業などによる海外での植林。

などです。

 森林による吸収を最大限活用しようとする日米と、制限しようとする欧州との対立でした。また排出権の国際売買を無制限と主張する日米と上限設定しようとする欧州との対立でもあった。このままでは2010年までに95年当時より温暖化ガスの排出量を5%削減することは難しくなりました。

  • 現実に世界の気象データでも、20世紀の平均地上気温は0.6度上昇している。最近の気候モデルを使用した予測によれば、温室効果ガス削減対策を取らなければ、21世紀末には平均海面は約50センチ上昇する。気候の変化は干ばつ・熱波も発生し、食糧危機もありえる。
  • 高知の私たちに何ができるか。

 ◎高知市を環境にやさしい、車を使用しなくても、用事が足せる都市づくりが必要。
 ◎郊外型量販店の出店規制をすべき。

  • 中心市街地を再開発し、「歩いて用事が足せる高知市」を実現させる。
  • 都市づくりのなかでの「実践」が一番大切だと思う。
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2002年3月1日