無党派は無関心層ではない

 今日のテーマは「無党派は無関心層ではない」です。

 確かに各種世論調査によりましても「支持政党なし」のいわゆる「無党派層」が50%を超えています。あいつぐ政治の不祥事に国民は政治に関心がないかと言えばそうではありません。しかし魅力ある政党、国民の民意を汲み取る政党が存在しないことも「無党派層」の増加の原因になっています。

 今年は七月に参議院選挙も行われます。選挙前や選挙後の「政界再編」も考えられます。わかりにくく、親しみにくい政治の世界。国民各位の関心は高まるのでしょうか?

  • 政治の役割は大変大きいのに、国民が関心がない。経済が順調に成長し、平和な時代ではそれも良かったでしょう。しかし現在は「国民負担」が増加し、国民階層各位に「不平等感覚」が増加しています。政党が国民生活感覚にそぐわない形で取り残されつつあります。
  • 最近の政治で注目されたのは、昨年年末の「加藤の乱」でした。インターネットで国民に直接対話するという手法が大変注目されました。しかし仲間内の「永田町多数派工作」に破れ、無残な結果になりました。国民の関心が高かった故に、大きな「失意」も与えました。
  • テレビCMで「殴られる小沢党首」と、「変わらない頑固な駄菓子屋の女主人を演じる土井党首」の政党が昨年(2000年)の総選挙で存在価値を高めました。小政党に不利だとされる小選挙区でしぶとく生き残ったのも、「無党派層」が支持したからでしょう。
  • 一方で、組織選挙で「強い」とされた公明党や共産党は「惨敗」しました。広範な国民の支持が得られない政党は,大きくなれません。

※七月の参議院選挙が「体制選択」の選挙となるか、「人気取り」になるか。政党の力が問われています。

※無党派層が「全国オンブズマン市民会議」のように、具体的な運動体と結合すると大きなうねりになります。

※政治活動には資金がかかります。それは市民レベルでも認めなければなりません。支持者への通信費用、事務所の人件費、維持費用。誰が支払うのか。国民一人一人が負担する「覚悟」があり、会計も明確にし、その「仕組み」が認められないと「政治改革」は出来ないでしょう。

※「国民のレベル以上の政治指導者は出ない」のが真理です。

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2002年3月1日