政治に変化の兆候はあるか?

 今日のテーマは「政治に変化の兆候はあるか?」です。

昨年十一月の「加藤政局」や、4月の自民党総裁選挙による小泉純一郎氏の当選など、自民党も流れをこしらえています。一方民主党をはじめとする野党は存在感が薄くなりました。

 自民党の何かと批判される派閥政治家たちは今は沈黙していますが、小泉総裁の選出によって、完全に力を失ったわけではありません。

 アメリカの有力紙であるニューヨークタイムズやワシントンポストも、「改革はほぼ絶望」としています。社会の変化に政治はついていけるのでしょうか?

1)インターネットを活用し、国民に対話した加藤鉱一氏。国民に直接対話し、メディアを最大に意識し活用した小泉純一郎氏と田中真紀子氏。たしかに従来の手法と変わってはいます。

2)自民党の職域党員がルーズであると言うか、柔軟な存在であります。知り合いの薬剤師さんには党員でもないのに総裁予備選挙の投票用紙が来たそうです。一方埼玉在住の友人は、「職場が職域党員なのに投票用紙が来なかった」とのこと。締め付けや組織選挙が無価値になった兆候でしょう。それだけに「国民投票」要素がある総裁選挙でありました。

3)野党の影の薄さが気になります。依然として労働組合依存、特定組織依存体質ではないのでしょうか。野党のほうが支持基盤が保守化しているようです。

4)小泉内閣の「極右体質」が気になります。野党は論戦で暴く必要があります。自分たちの組織の言葉でなく、国民にわかりやすい言葉で語るべきです。

* 無党派は政治に無関心ではありません。その層をつかんだものが選挙に勝ちます。

* メディアの多用は危険性ももっています。それだけ国民も受動だけではなく、積極的に情報発信をすべきです。

* 国民からの情報に対し、政治がどう対応するか。みせかけではなく、それが問われている時代です。

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2002年3月1日