どうなるインドとパキスタンの対立  世界がワールドカップで沸いている最中に、インドとパキスタンは戦争寸前の状態で緊張が続いています。従来もカシミール地方の帰属をめぐり、戦闘を繰り返してきました。  今回はインド、パキスタン両国が核兵器を所有している上に、イスラム過激派の取締りをインドがパキスタンに要求、解決が極めて難しい事態になっています。  インドに対しては友好国のロシアが、パキスタンに対しては中国が、調停に入り戦争回避に動いているですが・・・・・。 1)旧宗主国であるイギリスも、両国の対立回避に動いています。  人口9億7千万のインドと、1億3千万のパキスタンが戦争になれば大変なことになるか らです。 2)イギリスの植民地であったインド。第二次大戦後の1947年に独立しました。建国   の父、マハトマ・ガンジーが暗殺され、宗教的対立もあり、インドとパキスタンに分   烈し、それぞれ独立しました。 3)兵力はインドがパキスタンの2倍あります。パキスタンは戦力の劣位を補うため、核   兵器を開発、インドも対抗して開発し、この地域の緊張が一気に高まりました。 * アフガニスタンのタリバンをパキスタン政府が支援していたいきさつもあり、カシ   ミール地方に潜入しているイスラム過激派の引渡しと、取締りをインドはパキスタン   に要求しています。 * パキスタンは「不当な内政干渉だ」と一歩も譲る気配がありません。   人口規模が大きいだけに、対立すると「手が付けられません」   なんとか抑制しないと大変です。 * 日本外交の真価を発揮すべきです。「しがらみのない」日本ですから調停に動く   べきです。新たな「世界大戦」だけは防止しなければなりません。 * イギリス、アメリカ、ロシア、中国は自国の利害を出しすぎです。日本はその点   クリーンなのですから、自信をもって調停交渉にあたって頂きたいです。