CALS/ECで社会はどう変わる?  

 今日のテーマは「CALS/EC」で社会はどう変わる?」です。「CALS/EC」は、国土交通省の「電子入札システム」「電子資材調達システム」です。 構想によりますと、2007年度から全国で導入し、実施することになります。都道府県や市町村も連動しています。建設関連業界全体には大きな影響が考えられます。「住基ネット」などで国民生活全般に影響するシステムも稼動し始めました。CALS/ECで社会はどう変わるのでしょうか?

1)高知県庁土木部土木企画課にCALS関係のホームページがあります。   http://www.pref.kochi.jp/~doboku/cals/index.html CALS/ECは「製品の開発 、設計、発注、生産、流通、保守にわたるすべての過程で、文書、図面、画像 などの情報を、電子データとして調達側と供給側が共有するシステム」です。

2)アメリカ国防省のCALS/ECがモデルになっているようです。1997年から本 格的に検討され、IT化の推進にあわせて実施要綱がつくられています。建設業 界はIT化の進展は今ひとつなので、CALS/ECの導入で一気に推進する狙いがあり ます。

3)インターネットを利用した取引は膨大な数量と想定されますが、建設業はご く僅かでした。建設業界の生産性向上のために必要なシステムと期待されてい ます。

* 県などは建設会社やコンサルタント会社にアンケートを実施し、導入プロセ スを想定 しています。パソコンやインターネットの普及度は高くなりました。 建設業界はCADなど図面を書くシステムは普及していました。

* 社会的な影響とすれば、「電子入札」によって、建設業界特有の「談合」が 防止できるのかということです。入札室に集まり、札を入れなくても、会社に 居ながら、ITで電子入札に参加し、結果がすぐわかれば、談合は防止できる期 待が高まります。

* 導入コストやパソコンの習熟度合いも必要です。しかしそれはどの業界にも 共通しています。2007年からの導入には問題はありませんでしょう。その 時期はテレビもBSデジタル化していますし、社会全体が大変化する時代になり ます。

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2002年3月1日