どう出る北朝鮮

 今日のテーマは「どう出る北朝鮮」です。日本人拉致被害者5人の帰国は、日本中に大きな反響を呼びました。国民の関心も高く、 拉致被害者は北朝鮮に戻らず、永住帰国を宣言しました。後は北朝鮮に残された家族の帰国が焦点になっています。一方北朝鮮側が死亡と発表された8人の拉致被害者の動向は伝えられていません。「日本側が約束を破ったのだから、われわれもミサイル発射の凍結を解除した」と強硬な発言を繰り返しています。どうなるのでしょうか?

1)金正日氏の判断次第なのでしょう。米国のCNNテレビを視聴し、インターネッ トなどで世界の情報を収集しているらしいので、どういう判断をするのか注目 です。

2)北朝鮮国民は、我慢強い国民なのでしょう。儒教思想の縛りもあるでしょう 。飢餓状態なのに政権が転覆する気配は見えません。あくまで軍拡路線を走っ ているようです。

3)米国は北朝鮮に対し、ますます強硬に出てきています。冬期の重油の支援も しないと発表しました。日本の役割は大きくなりました。贅沢三昧をしている 外務省官僚に「タフな」交渉が出来うるとは思いませんが・・・・・。

* 鎖国政策で国が運営できるとは思いません。覚せい剤販売や武器輸出だけで 、国民経済は成り立ちません。

* 韓国も台湾も中国も日本からの巨額の経済支援で国の土台が出来たのです。 北朝鮮がはたしてそれをやる気があるのかが、おそらく来年決まると思います 。

* 金正日が、ロシアのゴルバジョフ氏のようになるのか、中国のケ小平氏のよ うになるのかでしょう。常に中国とロシアを訪問し、アドバイスを受けている とは思います。

* 金正日はタフな指導者だと思います。「あっと驚く」変身をするようにも思 えます。事態の円満解決こそが、北朝鮮経済にもいい事だからです。

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2002年3月1日