戦後処理案なき戦争は無益有害である  

 今日のテーマは「戦後処理案なき戦争は無益有害である」です。 アメリカはイラクのフセイン政権打倒を目標に、臨戦体制に入っています。イラクの隣国であるクエートやカタールに軍隊を駐留させています。かたやイラク側も譲歩の様子は見られず、国威発揚の宣伝を国民向けに行っています イラクの反体制指導者たちの「戦後復興会議」も開催されましたが、話し合いは不調であったようです。現在アメリカはイラクフセイン政権後のシナリオを公表していません。どうなっているのでしょうか?

1)1991年の湾岸戦争はクエートに対するイラクの軍事進行を撃破するものでした。クエ  ートの現状回復が戦争の目的でした。

2)今回はイラクのフセイン政権打倒が目標です。空爆だけでなくイラク本土への地上作 戦もあります。アフガニスタンへの軍事作戦のようです。しかしアフガンには明確な支援 組織(救国国民評議会など)がありました。今回はありません。

3)湾岸戦争の時期より、米軍の装備は格段にハイテク化し、進歩しています。 一方イラ クは経済制裁により、軍事力は低下しています。米軍に攻撃により、多数の犠牲者と難 民をどうするのかが問題です。

* イラク北部のクルド自治区の動向も大問題でしょう。常にフセイン政権に抑圧されて  きましたから。クルドを支援する隣国トルコの動向も気になります。

* 隣国イランに支援されたシーア派イスラム教徒の存在も気になります。イラクはフセ   イン政権打倒後3つに分割されるのではないかと言われています。

* 日本との戦争の時など米国は会戦時すでに「日本占領計画」を立てていたようです。   それが今回計画を立てているようにはありません。それが危険なのです。

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2002年3月1日