高知新港の活用法を考える

 高知新港は1,500億円の費用と、10年以上の歳月をかけ現在も建設中です。

 従来高知市は浦戸湾の奥の高知港とともに発展してきました。険しい山に囲まれた高知県にとっては港の活用は、重要でした。浦戸湾の外に建設中の高知新港。

 外洋航路の展開や、豪華客船の寄港などもありました。今日のテーマは[高知新港の活用法を考える」なのですが。

  • 1月20日に「高知港重要港湾指定50周年記念フォーラム」が、国土交通省主催で高知市で開催されていました。しかしながら市民県民の関心は高くはありません。
  • それは高知新港が、よくある公共事業同様、「工事が目的の事業」であって、完成後
  • の使用目的が、今一つはっきりしていないからです。
  • 何度もこの番組でも指摘したように、高知新港周辺に商店や飲食店の形成もほとんどなされない。経済波及効果が期待出来ない証拠である。
  • 県の都市計画のデタラメさもさることながら、港の物流機能も不十分である。

 アジアの交易港になる可能性などゼロなのだから、県民をだます、ごまかす議論はやめてほしい。唯一可能性があるのはフリーゾーンが出来た後の沖縄との連携である。政府が従来型の経済対策に固執しているうちは無理だろうが。

 当初の建前と異なる使用用途だが、高知新港の活用法を考えてみます。

1)コンベンションセンターと大コンサートホールの建設
 市街地から離れ過ぎているハンディはある。交通事情の改善が大事。

2)石炭火力発電所の建設
 電力会社の計画にはないし、採算面がクリアすれば有力。四国電力は四国全体の
 民間設備投資の3分ぼ1強を占めている。高知県経済低迷の原因は電力の投資を
 引き込めなかったこともあるからだ。現行法では漁業補償のやり直しなど、後ろ
 向きな作業が多すぎる。

3)カジノとホテル
 高知新港は市街地から孤立しているので、好都合。国の方針転換がない限りは
 不可能な夢物語

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2002年3月1日