マリーナはなぜ不足するのか?

 今日のテーマは「マリーナはなぜ不足するのか?」です。 海や川で水遊びをする季節になりました。高知県は700キロの海岸線を有し、大きな川も流れています。釣りやマリンレジャーなどで、プレジャーボートを利用する人は多数います。しかし高知県には公共のマリーナはありません。高知市や土佐市宇佐地区には民間のマリーナはあります。しかし現在5000隻とみられる河川や海岸での不法係留船をすべて収容できません。

 平成12年に県は「プレジャーボート係留保管の適正化に関する条例」を制定しました。しかしそれは駐車場なしに、駐車違反の取締りをする行為です。高知市仁井田地区に320隻収容可能なポートパーク構想が一方で進行しています。

 海や川に接する機会に恵まれている高知県。マリーナ不足は解消するのでしょうか?

1)業者関係を主に集めて、ポートパーク事業研究会が開催されています。公共事業ではなく、PFI(民間資本による社会資本整備。公共事業に民間企業のノウハウを導入。国や自治体の負担の軽減化と民間企業の活性化を促す事業方法。1990年頃にイギリスで考案実施された。)方式が検討されているようですが。

2)ただネットで公開されている議事録で参加者を見ますと、「愛好者」「利用者」がいません。 これでは、業者と行政の都合優先でこしらえられ、出来たもののだれも利用しないことになるのではないかと思われます。

3)出来あがったとしても、まだまだ不足しています。一体県港湾課はどうするつもりなのでしょう。 また来年の高知国体のヨット競技は、マリーナのない高知県夜須町での開催です。

4)夜須町のマリーナ構想は計画自体がずさんだったので頓挫しました。県当局にも陸揚げ方式のマリーナなど提案しましたが、港湾局は聞く耳を持っていませんでした。常に利用者を無視する公共事業をやりたがるのです。今回も同じことです。高圧的な態度の港湾当局は変わりません。

* 利用頻度の少ない」高知新港をマリーナにすればどうだろうか。

  産業港湾としての価値はゼロなのだから、マリーナにすれば良いと思う。

* 吉川漁港に、フィッシャーリーナという小型マリーナが出来ています。

  漁港との共存です。漁業者は減っており、県か各地の漁港を活用するのが最高の利用形態だと思います。そうすれば建設費用はかかりませんし、漁業組合も係留料金が入るし、良いのでは

* とにかくあいかわらず愛好者の意見をきかない県の港湾行政のありかたでは、「マリーナ不足」は永遠に解決しないと思います。

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2002年3月1日