社会起業家を育成しよう

 

 今週1週間は橋本知事をゲストにお招きして,番組をお届しています。

 今日のテーマは「社会起業家を育成しよう」です。

 一般にはなじみのない社会起業家。社会貢献、公益活動、福祉、教育などは従来は行政機関の仕事だと思われていました。その仕事をベンチャービジネスを経営するような行動力,企画力を持って経営する人達のことを言います。奉仕でなくビジネスとして公益活動を実行するのです。

 昨年「県民参加の予算づくり委員会ー全県枠」は、当初計上された3000万円を返上しました。委員全員と県行政システム改革室にて、「社会起業家システム研究会」が発足しました。

 福祉の分野におきましても、就労前と高齢者の障害者ケアは高知県は手厚い。しかし18歳頃から60才までの「働く世代」の職場が殆どありません。「ノーマライゼーション」を推進するには、民間企業の協力は不可欠だと思いますが? 

1)行政には、経営感覚や市場原理は理解しづらい部分です。第3セクターは従来からありました。しかしそれも経営責任があいまいになり、方向転換がうまくいかない仕組みでした。 

2)例えばパン工房などで、障害者と健常者の作業工程を分離し、全体工程で運営する「仕組み」を構築します。障害者のケアは医療施設が、職業訓練は養護学校などが担います。販売、経営、財務管理は社会起業家が担います。 

3)国(ハローワーク)と県と市町村が,相互にネットワークし、情報を共有化する「仕組み」を構築しなければなりません。従来はそのネットワークの輪がありませんでした。その輪を担うのは「社会起業家」なのです。 

* 社会起業家を支援する金融機関も必要です。仮称ですが「県民ファンド」のような制度をこしらえ  るべきだと思います。 

* 特定協業組合への融資は、経営不在の出来事でした。公益性の高い事業であっても費用対効果の算定は必要です。その経営の「物差し」を提示できるのが,社会起業家です。 

* 行政と民間人のアイデアと知恵が相互に情報を「共有」して初めて生まれる存在です。

  高知県としても育成策をとっていただきたいものです。

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2002年3月1日