市町村合併の「損得」は?  

 今日のテーマは「市町村合併の損得は?」です。このテーマは、このコーナーでも何度か取り上げました。平成17年3月の特別期限法内の合併を目指すのであれば、今年度内か、来年早々に法定協議会を発足させなければなりません。   高知県下でも、高吾北5町村(佐川町、越知町、池川町、仁淀村、吾川村)や、香北3町村(土佐山田町、香北町、物部村)、高知市と春野町、鏡村、土佐山村のグループの発足しました。伊野町と吾北村、本川村も法定協議会を立ち上げました。流動的な地域市町村や、どことも合併しない市町村もありそうです。市町村合併は住民にとっての損得はどうなのでしょうか?

1)どことも縁組が決まらない市町村は、室戸市、南国市、日高村、土佐清水市 です。自治体の財政はどこも苦しく、合併しないと「倒産」が心配される。嫌 われた理由は不明ですが、首長も議員らリーダーは反省すべだと思います。

2)香川県などは、すでにさぬき市や、東さぬき市らの動きは活発です。高知県 民はこの種の「合意形成」は苦手な部門です。なかには県庁の思惑と、当該市 町村の思惑が、異なるケースもあるようです。

3)とくに幡多地域はエリアも広く、合併案も複数あり、まとまるかどうか。土 佐清水市の孤立は深刻で、どことも縁組がない事態は、将来地域に禍根を残さ なければ良いと 思います。日高村も深刻です。

* ただ今回は特別措置法の関係で、あわててやっている印象が強いです。合併 にともなう特例をまちづくりに生かそうと走っています。2〜3年後に第二次 の合併がありそうです。

* あくまで、当該地域住民の民意で決めるべきです。どこに新庁舎を置くかで 、もめな  いようにしませんと。その昔、甲浦町と野根町との合併で誕生し た東洋町。一時は、毎年交互に東洋町役場が双方の役場に移転していましたか ら。境界地区に新役場ができるまでその混乱は続きました。

* 合併にともなう対立や、煩わしさもあるので、住民は得か損かを熟考すべき です。介護保険料などは規模の小さな自治体は不利です。対立がなければ合併 は良いでしょう。しかし相思相愛でないとむしろ弊害の多いかもしれません。

* 単独自立を強いられた自治体は、リストラを進行させて「倒産」を防ぐ手立 てをこうじるべきです。

*「高知新聞」の市町村合併問題特集です

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2002年3月1日