鎌倉市の独自性に注目しよう

 今日のテーマは「鎌倉市の独自性に注目しよう」です。神奈川県鎌倉市。人口は16万9千人の都市です。東京・横浜方面の住宅街の要素と、年間2000万人が来る観光都市です。1192年から150年間は鎌倉幕府があり、日本の首都でもありました。一方近隣市町村は、藤沢市、茅ヶ崎市、平塚市、寒川町、大磯町、二宮町が合併し、人口97万人にて「湘南市」構想があります。鎌倉市は参加していません。鎌倉市の独自性。どんなところにあるのでしょうか?

1)京都と並ぶ国際観光都市です。かつて日本の首都であったという自負が市民  各位にあるのだと思います。休日の鶴岡八幡宮へ行く小町通りなどは、新宿  を思い出される雑踏風景です。

2)鎌倉は湘南ではないと、断固拒否しています。湘南市構想にも参加していま  せん。開発を嫌い、伝統文化の保持に力を入れています。鎌倉文学館を訪れ  ますと、ゆかり夏目漱石、芥川龍之介、川端康成、大仏次郎、与謝野晶子   、小林秀雄、高浜虚子など300人の文学者の著作や原稿などが展示され   ていました。文化人が好んで住 んだまちです。

3)海の遊びであるサーフィン、ボードセーリング、ヨットも盛んです。古寺め  ぐりもできるし、海でも遊べる。3方山に囲まれ、前が海。車での移動はし    んどい都市です。それでも頑固に道路はこしらえない都市です。

* パークアンドライトも導入されています。歩いたり、周遊バスに乗ったりし て、観 光客自身が、その不便さを楽しんでいます。リックを背負った中高年の 男女が多く休 日ともなれば鎌倉駅から降りてきます。

* 若いカップルにも人気のある都市です。小田和正が「きらきら」のプロモー  ションビデオのなかで、坂を海に向かって自転車こいでいるシーンがありま  した。山と坂 道と海と江ノ電のある街が鎌倉市です。

* 16万人の都市ですが、市町村合併の必要のない数少ない小都市です。     市民も自宅の建設でも周辺環境に配慮した建物を建てて協力しています。    日本でも数少ない景観を重視する都市のひとつです。

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2002年3月1日