デフレは続くいつまでも・・・・

 今日のテーマは「デフレは続くいつまでも」です。政府が日本経済を「デフレの兆しがある」と認めて1年が経過いたしました。 様々な「緊急経済対策」などを打ってきましたが、さしたる効果はありませんでした。  「不良債権」は増加し、竹中金融担当大臣は強硬な銀行管理策を出しました。産業振興望めず新年早々暗い予感です。今日のテーマは「デフレは続くいつまでも」なのですが、いつまでも継続するのでしょうか?

1)日本経済新聞のコラムに「23年デフレ」という記事がありました。筆者によるとかつて19世紀後半の英国は、ビクトリア時代の大繁栄の後、デフレ経済に陥り23年間も継続したというのでした。

2)時代背景からすれば、歴史で学びましたが産業革命に成功したのは英国です。世界の工場になり植民地獲得競争にも勝利、大英帝国は7つの海を支配、太陽が沈まぬ領土を獲得、それがすべて英国の工業製品の市場となり大発展しました。

3)しかし時代を経て、英国の周辺国であるフランス、ドイツ、オランダ、ベルギーなどでも産業革命が起こりました。最初は製品は劣悪でしたが、次第に品質は向上し、先発の英国を脅かすようになりました。すると製品価格は下落し、供給過剰状態になりデフレ経済になったのです。

*この歴史を考察すると、周辺国が韓国、台湾、香港、中国、東南アジアに「変換」するとまるで同じではありませんか。するとデフレの原因は、銀行の不良債権処理のもたつきではありません。いくら処理してもだめなのです。

*つまり新興工業国と「差別化」する製品づくり、市場経済をこしらえなければ、未来永劫デフレから脱却できないのです。いかにそうすると小泉内閣の経済政策は「とんちんかん」であるか理解できます。

*英国がどうやってデフレを23年後に克服したのか調査中です。新しい産業構造をこしらえたのか?それとも戦争でもあったのか?経済学の研究課題です。

 

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2002年3月1日