頑張れ団塊の世代

 今日のテーマは「頑張れ団塊の世代」です。団塊の世代と言いますのは、作家で元経済企画庁長官でありました堺屋太一さんの造語です。

 昭和22年から24年(1947年〜1949年)の世代が、「こぶ」のように突出しています。人口もこの世代が一番多く、アメリカでも「ベビーブーマー」世代と言われています。高知県知事の橋本大二郎さんや、松尾高知市長もこの年齢です。昨今のライフスタイルを作り出した元祖と言われている「団塊の世代」。頑張れというのはどうしてなのでしょうか。

  • 学童時代は受験戦争。大学時代は全共闘運動の中心。就職してからは猛烈社員。一方で家庭を大事にするニューファミリー。ビートルズも、ジーパンもニューミュージックもこの世代。それ以前の世代とは明らかに違っています。
  • それが今やリストラ最前線。数が多いので管理職ポストもなく、退職金支払いで会社がパンクするので、早期退職に追い込まれているようです。
  • 高齢の親の問題もあります。子供の学資問題もあります。住宅ローンもあります。自身のリストラの問題もあります。一番「しょぼい」世代でもあります。
  • しかし米国のクリントン元大統領や、英国のブレヤ首相、ドイツのシュナイダー首相を生み出したのは、各国の「団塊の世代」のパワーであり、運動の成果であった。日本だけ旧態依然とした政治体制が継続しています。日本の団塊の世代ももう一度街頭へ出てきて、体制変革に立ち上がるべきだろう。
  • 私が中学生の時、団塊の世代は大学生だった。私は全共闘運動にあこがれていた。私が大学生になった1973年はその残り火が少しあった。常に彼らに影響を受け、人生を歩んできたと言えます。だからしっかりしてほしい。しょぼくなってほしくない。

※もう一度バンドを結成するとか、社会運動を組織するとか頑張ってほしい。

糸井重里氏も団塊の世代です。私が中学生のとき彼はヘルメットを被った学生で、テレビのインタビューで、今と同じ語り口で、「佐世保でのアメリカ原子力空母エンタープライズ寄港阻止」を語っていました。今も「毎日イトイ新聞」というインターネット新聞を発行し、頑張っています。

デューク社長の宮垣睦男さんも団塊の世代。若い人の音楽の世界で四国一円で展開されています。気持ちが大変若いです。サザンやユーミン、吉田拓郎、小田和正などのアーティストは団塊の世代がプロデュースし、支持し、発展させてきたのです。

※おとなしくせず、もう一度「反乱」を起こしていただきたい。分別を語るのにはふさわしくない。

*団塊の世代の人で、日大全共闘運動の渦中におられた人のホームページが開設されました。35年ぶりの発言は注目されます。

  http://www1.quolia.com/kt_yamamoto/index.html(1968年全共闘だった時代)です。

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2002年3月1日