沖縄独立論を考える

 5月は沖縄が日本に「復帰」した月です。1972年5月15日に施政権が、米国から日本に返還されました。沖縄世論の一部に「沖縄独立論」が存在していたことは事実です。

 かつては琉球王国は海洋通商で大いに繁栄し、アジア交易の要でありました。大国中国と日本の狭間でうまく交流していた時代も確かにありました。今日のテーマは「沖縄独立論を考える」と言うことなのですが。

  • 日本でありながら沖縄は琉球王国全盛期には独立国家を形成していました。しかし近世以降薩摩の侵略、明治政府による「廃藩置県」。二次大戦末期の沖縄での地上戦。米軍による占領。そして日本への「復帰」。日本には良い思いはしてこなかったようです。
  • 琉球政府時代は、ある程度の独立性があり、とくに経済政策では一時「自由貿易体制」も試行されていたようです。その時代の「郷愁」から、沖縄は独立すべきであるという議論もあるようです。
  • 最近はすぐ隣の台湾と連携して「沖縄独立」という新たな理論もあるようです。しかしそれは中国政府が許さないでしょう。戦争に巻き込まれる恐れさえあります。
  • 国という概念が絶対でなければ、ユニークな考え方です。

※日本、中国、米国という大国の狭間にあるのが沖縄。昔、経済学者の都留重人氏が言っていました。「嘉手納米軍飛行場跡に国連本部を誘致し、平和の拠点にしよう。」この構想には大賛成。

※国家同士の対立があったとき、沖縄の存在を考えてみたいと思います。

  

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2002年3月1日