声を出して本を読もう

 今日のテーマは「声を出して本を読もう」です。

「声に出して読みたい日本語」(齋藤孝著・草思社刊)という本が売れています。暗誦と言えば、受験勉強のイメージや演劇サークルの人達が台詞を大声で叫んでいるという印象です。

 かつては小学校の授業では重用しされていました。語学の授業でも今でも重用しされています。

音読文化は廃れたのでしょうか?そうであればラジオ放送もピンチです。「朗読」という分野も大事だからです。この本では古典文学から、「生麦生米生卵」や「隣の客はよく柿を食う客だ」などの早口言葉や、大道芸「がまの油」の口上まで収録されています。

 大事な事柄であると思いますが。

1)私などはボイストレーニングをしていませんので、聞き苦しい声です。音読を繰り返してトレーニ

  ングする必要性があります。

2)百人一首などは音読して覚えたら良いと思います。先人の短歌や俳句なども音読して覚えるべ

  きでしょう。

3)外国でも同様のことを言う人がいました。「古代への情熱」の著者であるハインリッヒ・シュリーマ

  ンです。家が貧しく小間使いから出発したシュリーマンは、音読によって外国語を取得し、貿易の

  仕事をするうようになりました。徹底したボイストレーニングをテープなど録音機器のない時代に

  実践したのでした。

* 「声に出して読みたい日本語」の筆者は、「鍛えぬかれ,滋養に満ちた言葉を暗誦,朗読すると

   心と身体が丈夫になる。」と語っています。

* お経などがその効果はあるようです。コーランなどもそうなのでしょう。暗誦しやすいようなリズム

  があるのです。かつては文字をもたないアイヌなどは,暗誦文化で歴史や物語を伝承していまし

  た。

* ラジオは暗誦文化復活のツールとして,高知シティFMにも頑張っていただきたい。

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2002年3月1日