Мake no little plans

 今日のテーマは「make no little plans」です。

この言葉は1893年にアメリカはシカゴで開催された記念博覧会会場を企画設計した、都市計画家ダニエル・ハドソン・バーナムのものです。バーナムの意図は、当時アメリカ人が抱いていたヨーロッパ・コンプレックスを克服し、文化的自立を促した意図がありました。

 「小さな計画など立ててはならない。それは人の血を騒がせるような魔力をもたず、それ自体も

恐らく実現しないだろう。壮大な計画をつくるのだ。気高く理にかなった図式は、ひとたび記録されれば決して絶えることはなく、我々が消え去った後も生き続けるものとなり、常に成長し続けていくのだということを忘れずに,希望を高く掲げ、働こう。あなたの合言葉は秩序であり、道標となるものは美である。」(ダニエル・ハドソン・バーナム)都市再生のプログラム JW・ラウスの軌跡 パルコ出版

 去年は「グローバルに考え、ローカルに行動する」が年頭の言葉でしたが・・・・。

1)言葉のとうりで、まさにアメリカ人らしい発想です。「壮大な構想力。発想を大事にする」アメリカ人

  の特色です。日本人がもっとも苦手とする分野ではあります。

2)高知市総合計画2001とか市町村の計画,県の総合計画は「壮大な発想」で構築されているの

  でしょうか?その場しのぎの対策や、繕いばがりではないのでしょうか?  

3)行政職員も民間人も「各論」は対応できましても、「総論」を考えたことはありませんでした。

  事業の意義目的、期待される効果、費用対効果など説明できなければなりません。

   それができない計画は,計画とは言えないのです。

* 日本では壮大な考えを言いますと「ほらを吹く」などと茶化する人たちがいます。

  発想を馬鹿にし、各論,具体論ばかり求めすぎます。その発想の貧困さが今日の活き詰まり

  を生んだのです。

* プランニングやプレゼンテーション、コンセプト、マスタープランなどと言った言葉が十分に理解

  されていません。都市計画の意味もよく理解されていません。

* 20世紀初頭のバーナムの気概を日本の私たちも,引き継ごうではありませんか。

  今年は大きく物事を考え,実行する1年にしましょう。

  

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2002年3月1日