大人向け高額おもちゃが売れ行き好調

 今日のテーマは「大人向け高額おもちゃが売れ行き好調」です。ヤフーのニュースを見ますと「少子化で子供の数が減少するなかで、大人を狙う」とプラモデルやミニカー、ぬいぐるみなど「かつての子供たち」に狙いをつけた高額おもちゃの販売が好調なようです。

 バンダイは機動戦士ガンダムに登場するキャラクターを約150センチの模型を19万8千円で販売しますと1500体の受注がありました。一体6980円の女性向けぬいぐるみ「プリモデル」も70万体の販売実績があります。トミーの「トミカリミテッド」やタカラの「チョロQ」なども70万〜100万台のヒット商品になっています。この現象どう考えたら良いのでしょうか?

1)おもちゃメーカーが「高成長」した時代の子供達が親の世 代になりました。  子供の数は、その頃の半分になりました。 メーカーの戦略として、「かつて  の子供たち」を狙うのは当 然であると思います。

2)この欄でもとりあげましたが、ハローキティのキャラクタ ーグッズが、子供  たちばかりでなく、若い大人の女性たちで 人気の現象が既に出ています。文  房具しかなかったキャラク ター商品が立体化し、まくらとかクッション、携  帯ストラッ プなどに多様化したからなのでしょう。

3)漫画雑誌でも「ジョーと飛雄馬」なども隔週発刊されてい ます。かつての「  少年」である私も購入し、あしたのジョー と巨人の星を「追体験」していま  す。

* ひとつはかつての「大人の文化」の崩壊があるのではない でしょうか?昔「  お座敷遊び」がありました。遊べるのは社 会的にも認知された大人。今やお  座敷も料亭も消滅してしまいました。

* 漫画雑誌を大人が読むことに抵抗がなくなりだしてからち ょうど30年。「  ジョーと飛雄馬」の時代の大人は今や50 歳代。彼らは先駆者。少したらい  があります。しかしその下 の世代は「あたりまえ」の時代です。大人がおも  ちゃを購入 するのにも抵抗がありません。

* 大人と子供がボーダレス化してしまった証拠ではないでし ょうか。「ピータ  ーパン症候群」として問題になりました。 いまや問題になるどころか、前提  になりました。

* 鉄腕アトム、火の鳥、おばけのQ太郎、マグマ大使、マジ ンガーZ、宇宙戦 艦ヤマト、キャプテン翼、こちら葛飾区亀 有公園前派出所などのストーリーは ,昨日のことのように思 い出せます。大衆文化の成熟の形なのだと思います。

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2002年3月1日