日野原重明さんを見習おう

 今日のテーマは「日野原重明さんを見習おう」です。日野原重明さんは1911年山口県生まれ。1937年京都大学医学部卒業。以来60年以上医師をされています。一貫して、患者参加のヒューマンな医療を提唱、実践なさっています。90歳を超えた今でも、現役として活躍され、社会的な発言もされています。  日野原さんのどういうところを私たちは見習えばいいのでしょうか?

1)日野原さんは多くの著作があります。そのなかで「いのち の器」(PHP文庫  )を読みました。長い人生経験と医師の経 験からの言葉は含蓄があります「  いのちの四季」という題目 では、「正月は良い習慣をつける絶好の機会」と  か,「肥ゆ る秋ではなく心高める秋に」(糖尿病)などなるほどと思い ます  。

2)「北欧で学んだ尿失禁者への温かな配慮」には関心しまし た。看護士の一番  大切な仕事は入院した高齢者が尿失禁しな いように、食事と水分を与えた時  間から尿が漏れ出す時間を 正確に観察、トイレへ誘導することです。尿意が  なくても便 器に座らせる。患者の人間性を大事にすることを最優先してい   ます。日野原さんは日本とは違うと厳しく指摘しています 。

3)日本では老人施設ではすぐに紙おむつや、尿管カーテルを 尿道に入れっぱな  しにします。施設内は異臭が常にします。 日野原さんの視察した北欧の施設  は全く尿の臭いはしなかっ たと報告されています。医師として人間への思い  やりのある 人だと思います。

* 成人病といわれていた病気を「生活習慣病」と言う様にな りました。日野原  さんも著作のなかで、「医学の進歩よりも 意識の変革を」と述べられていま  す。意識変革を促す為にも、医師の役割は大きいと述べられい ます。

* また「老いる」ということでは、「外とのふれあう場を作っ てあげよう」と言  われています。「老人には,外界との接触 、コミュニケーションが保たれる  場を周囲が作ってあげ 、そのなかで老人が生きがいを感じるように配慮すべ  き」との事です。

* あまりに今の介護の現場、実態との違いに驚きです。90 歳になれれても鋭  い洞察力には関心するばかりです。私たち も見習うべきですね。

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2002年3月1日