今なぜ「ジョーと飛雄馬なのか?」

 今日のテーマは、「今なぜジョーと飛雄馬なのか?」です。最近講談社から「ジョー&飛雄馬」という漫画雑誌が発刊されました。1966年に少年マガジンに掲載された「巨人の星」と、1968年に連載が始まった「あしたのジョー」。この2つの漫画は、大学生や大人が堂々と漫画本を読む現象を生み出しました。

 よど号をハイジャックした犯人グループが「われわれはあしたのジョーになるのだ」との言葉を残しました。また漫画の登場人物である力石徹の葬式まで実施されました。  漫画は子供時代のものとされていた時代。この2つの作品は「劇画」という分野をこしらえたと言われていますが・・・・。

1)2つの作品の原作は梶原一騎氏原作でした。漫画に原作者が存在する。後の「  劇画」という分野のさきがけでした。

2)今年は力石徹の33回忌の法要も行われました。生真面目な日本人ですが、こ  うしたジョークが出来るようになったのは高度成長後の大衆消費社会の到来  だと思いますね。

3)ヒーロー不在の漫画界。超レトロなのですが、「ジョーと飛雄馬」の取り合  わせは面白い。懐かしい私ら中年にはレトロでも、若者にはギャグではない  でしょうか。

* 巨人の星の登場する街の風景は、高度成長途上の日本が登場します。舗装さ  れていない道路。長屋の街。公園に土管が積んであったりします。

* 野球が大衆娯楽として完全に定着した時代です。長嶋、王選手の登場により  黄金期のプロ野球と重なります。

* まじめくさった「ありえない話」がこのU作品の面白さだと思います。

* 親子2代の「対話」の題材として復元されたのでしょう。我が家でも笑い会っ  ています。

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2002年3月1日