高知県の教育環境の問題点は?
 今週のゲストは高知県議会議員の池脇純一さんです。今日のテーマは「高知県の教育環境の問題点は?」でお話を伺います。
 池脇さんは、教育問題に造詣が深く、県議会でもたびたび質問をされています。どのような点が問題なのでしょうか?
国は財政改革の一環で、義務教育費の補助を廃止することを地方に通告しています。これによる影響は高知県の場合どのように現れてくるのでしょうか?
 大変難しい現実的な問題です。どの県も苦慮しています。せんだって地方団体から意見を集約して国に意見を出しています。その中身は「教育費の中学校分」を一般財源化するというものです。
 小学校は現状のまま置くというものです。それで国のほうに上げています。今後国会のほうで議論されていく問題であると思います。

 県にとってどのような影響があると言いますと、過疎地域が多い高知県などでは、教員の定数などは、従来は「クラス単位」で確保してきました。クラスの定員が40人であるならば、定員に達してなくても(例えば15人のクラスでも)教員が配置され、その分のお金が国から補助されて来ていました。
 国の考え方は、今後は「生徒数で教員数を割り振ってくる」ことになります。それが実施されますと高知県の場合は、かなり教員数が減らされます。減った分のお金しか降りてこなくなります。

かなり深刻な問題になるのではないでしょうか。ただ中学校の分だけですから、高知県には中学校が121校あります。郡部における影響は出てまいります。
県教育委員会などは国の出方をみて行動するのでしょうか?

 やはり県の教育委員会にしましても、今までの教育レベルを落とさないためには教員の数も一定は必要なのですね。

 特に過疎地域では生徒数が少ないです。国の対応が現実化してきますと、学校の「統廃合」をかなりしなければならなくなるのではないでしょうか。

池脇純一さん
 観点を変えた質問をさせていただきます。 以前から高知県は、高校生の中途退学者が多い県と指摘されていました。この点は改善されたのでしょうか?また高校への進学率、大学へ の進学率は向上しているのでしょうか?
 中途退学者はかつては高知県「全国最下位」でした。大変不名誉な状態でありました。それがひじょうに改善されたという状況にはないと思います。
 しかし進学率につきましては、かなり改善されました。高校への進学率は従来に比べて大幅に増えて来ています。
 子供の安全問題について伺います。「学校の地域への開放」が推進さ れる一方で、凶悪な侵入者から児童を守ることも重要です。池脇さんとしてどのようにすれば良いと思われますか?
 これは大阪の池田小学校の事件以来、国も真剣に取り組んでいます。高知県におきましても、「侵入者をどう早期に発見し、どう対応するか」を検討してきています。またその対応も進んでいます。
 反面学校に塀があります。塀を取り除いて地域の皆さんと学校を開放していこう。そういう流れもあります。しかしこのような凶悪事件が引き起こされますと、そのあたりの整合性がひじょうに難しいです。
 その分対応するかが課題になっています。
高知県では全児童に、「防犯ブザー」が貸与されることになりました。地域全体で子供の安全を守る時代になりました。
 課題を解決する方法手段は何か具体的なものはありますか?
 集団を守るということと、児童個人がどう「危険だ」というシグナルをどう送るかということですね。高知県としましては「防犯ブザー」を子供達に全員に持たそうということになりました。この6月県議会で県もその方針を打ち出しました。今年本年度中には、高知県下の小中学校のお子さんには防犯ブザーが貸与されることになりました。

 まず子供個人が危険にさらされたときに、「警報を鳴らして助けを呼ぶ」体制はしけたと思います。

 それは他県より進んでいるのでしょうか?
県でこういう風にしたのは高知県が最初です。
 

 子供条例が、県議会で最近修正され可決されました。これについてどう思われますか?また池脇さんのご意見はいかがでしたでしょうか?

 子供条例の中身を県民の皆さんはあまり知らないと思います。「子供の権利を尊重して、大人や社会の義務を課す」という構成になっています。
 川崎市はこの条例を施行しています。先進地域はすべて市町村が「子供条例」をこしらえています。
 県レベルで条例化するのはそぐわないということなのでしょうか?
 そうですね。そういう立場です。条例でなくても県のほうは、宣言や憲章という形のほうが、いいのではないかと思います。条例は市町村で施行する。市町村の場合は具体的なものに予算がつけれます。だから県でいたしますと条例の中身が「抽象論」になります。ですから実効性が問われるわけです。
 「子供憲章」として県がして、具体的な条例は市町村が制定したほうが、効果的ということなのですね。
 そうですね。先進の市町村の「子供条例」を見ましてもやるべきことが明確に書かれてあります。
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