WEBLOGの可能性について
 今週のゲストは橘屋商事株式会社代表取締役の伊与田治彦さんです。今日のテーマは「WEBLOGの可能性について」です。最近「だれでも簡単にホームぺ−ジが作成され、更新が楽で、しかも双方向」のWEBLOGが話題を呼んでいます。
 多くは個人の日誌風ですが、企業サイドも注目しているようです。
伊与田さんも昨年12月からWEBLOGを作成されていました。従来のホームページの作成方法との大きな違いはどんなところにありますか?
私は、niftyのココログというweblogサービスを利用しています。最初はこれは日記かなと思っていたが、はじめてみると、BLOG自体が個人のホームページとしては、すごくよいものだとわかりました。記事を投稿すると、あたらしい順にならんで、分類をきめると勝手にリンクをはってくれる。読んだ人がコメントを入れたり、トラックバックの仕組みで元記事を参照して対等な立場で自分のblogに記事を書ける。
 普通のwebページだと更新が面倒だし、見てくれた人が感想などくれることはめったにないから、続けることにエネルギーがいるが、blogは、自分でやってみると良くわかりますがなんとなく自然に続けられますね。
 今のところ、googleなどの検索サイトで上位に来る。見てもらう可能性が高い。大変面白いサービスであると思います。
一説にはNIFTYとG00gLeが業務提携しているから、検索の上位に来るのではという推論まで出ていますね。ただ最近のGoogleはテキストベース(文章主体)のホームページが上位に来ますし、それにweblogは更新が簡単ですから、更新頻度が高いですね。
コメントやトラックバック機能もあり、注目される比率が従来のサイトとは違いますね。
伊与田さんは最近会社のWEBLOGも作成されています。その活用法はどう考えられているのでしょうか?おかまいない範囲でお願いします。
はりまや橋サロンでのblog講習会
自分のホームページ作成には感動します。

 blogは面白いですから、会社のホームページに使えないかと思いました。ホームページの機能として、データベース的に変わらないことを網羅しておいておく機能と、最新の情報を発信するという機能と2つの面がblogにはあると思います。それは基本的に企業でもつかえるのではないかと思いました。
 零細企業で、特別担当者がいない場合には、ホームページを立ち上げることは、コストをかければ出来ても、更新し続けることは非常に困難です。で、blogの仕組みを利用すれば、自然と最新の情報はトップページにくるし、分類をうまく利用すればデータベース的部分でも充分活用できると思う。いまは実験中です。可能性があるのではないかと思います。
お客さんもweblogをなさっていたりしますと、双方向で情報交換が出来ますので、ビジネスにも使えるのではと思いますね。
それは面白いですね。weblogは始まったばかりで知られてはいません。weblog同士の繋がりも出来ますので、うまく機能すれば面白い展開になると思いますね。
伊与田さんのご商売で言えば、パン屋さんやお菓子屋さんの顧客は殆どが女性ですね。女性がお喋りが大好きで、携帯であの店が良いとかやっていますね。weblogにデジカメ付携帯電話で撮影し、weblogにすぐ上げて情報交換すると凄いでしょうね。情報量も格段に違うものが出来ますね。
高知のほうではそんな風にまだまだなってはいませんね。今まではホームページは女性の参入が少ないように思いました。weblogは女性に向いていると思います。
源氏物語や枕草子のように書きたいことが一杯ある女性には重宝する道具ですね。「今レストランにいます。こんな料理です」なんて、携帯のデジカメで撮影、コメントも携帯で送信してサイトを更新。それでコメントやトラックバックが来る。中継するわけですね。
それを見ると、そこへ行こうかなと思います。
セールスプロモーションに使用できるかもしれませんね。weblogとシティFMが連携して、ラジオで喋ったことをすぐサイトに上げる。複合メディアの可能性も出てきます。

障害者福祉センターパソコンルームでのweblog作成講座の様子。(2004年2月14日)

パソコン操作の出来る人ならだれでも、マイホームページが作成できます。

当日4時間の講習で参加者全員がホームページを作成いたしました。

               詳しくは こちら 

 WEBLOGでNIFTYの社長のサイトも公開されています。大企業社長でありますが、親しみを感じます。受付を通し、予約なしでは会えない人が文章を書き、顔写真入りで登場しています。またコメントに対して書き込みをします。トラックバックも出来ます。大変な情報公開だと思いました。
私も最初見たときは「え?」と思いました。niftyの社長の場合は、特殊かなとは思います。自分のところのココログというweblogのサービスを広げるためでもありますし。でも、文章も社長自身が自分で書いているとのことです。普通は個人の書いた文書をみるような機会はないわけで、それができるのはおもしろい取り組みだとは思います。いろんな企業のトップの思いが生で出てくるのは良いことだと思いますね。
従来のホームページとの違いは更新が全然簡単なところです。不便なところはどんなところにあると思いますか?
私もweblogを初めて1ヵ月半になります。ずっと続いています。記事が増えすぎる問題が出てきます。記事内容が増えてきた場合に、サイト内検索などの仕組みがないと不便かもしれません。あと、各社今後どんどんblogサイトが増えてきた場合に、どういうページが残るのかなと、それは従来ホームページでも同じことですが。blogの場合は従来以上にどんどん増えていますので。
それに、blogの場合はどんどん更新されていくだけに、「大量の記事」をだれが読むのかという問題はあると思います。
WEBLOGの活用法にはどんなところにありますか?またこれから利用者は増加すると思いますか?BBSやメールマガジンより使い勝手が良いように思われますか?
 blogの便利さに気が付いた人は、個人の場合は、従来のホームページをやめてblog1本で行くようにする人も多いとおもいます。実際、「従来のページは更新をやめて、blogの方をメインにします」と書いているページを見かけますし。
 ただ掲示板とは、用途はちょっと違うし、メールマガジンはプッシュ型(勝手に送られてくる)の良さがあるわけで、それなりの用途ごとに残っていくと思う。
NIFTYのココログは有料ですが、無料のサービスを提供しているところもあります。
無料サイトの使い勝手はどうなのでしょうか?
niftyのココログも従来からの会員にとっては無料サービスです。
 各社違いはありますが、競争ですから、同じようなところに落ち着いてくると思いますす。多少の違いはあっては本質的な部分では同じだとおもいます。ただ、本格的に使うには容量が小さい(ココログで30MB)なので、これから、容量を増やして、本格的な有料サービスとなった場合には、各社の差が出てくるかも。
 
伊与田さんのおすすめするWEBLOGの使い方をご披露ください。

過去に書いたblogを見れば、その人がある程度わかります。興味をもった見知らぬ人(地域、年代をこえた)とのコミュニケーションの道具として使いたいと思います。

あと地元の人のblogなら、直接会うきっかけになっておもしろいことですね。

ここに私がいるのも西村健一さんや西岡燃料店の西岡謙一さんや社会保険労務士の竹内隆志さんがblogを始めてなければ、会ってない可能性が高く、ここに出演することもなかったわけで…

伊与田治彦さんのweblog サイトは以下のとうりです・
http://hi-net.air-nifty.com/(伊与田治彦さんのweblog)

http://kokorowo.exblog.jp/橘屋商事のweblog)