こども劇場のメニューづくりについて
 今週のゲストは、高知市こども劇場運営委員長の北村絵理さんです。今日のテーマは「こども劇場のメニューづくりについて」お話を伺います。
 演劇に、人形劇、音楽会等の鑑賞活動。ハイキングやキャンプ、バザーなどの親睦事業。多種多彩な事業が年間を通じて開催されています。 料理にはレシピがあるように、鑑賞スケジュールなどは、いつ頃決定されるのでしょ うか?またその企画はどのようにして練られ、決定されていくのでしょうか?
 だいたい1年半か1年先のものを決めて行きます。決まるのは、こども劇場の中に専門部といいますか。例会(演劇や音楽会、人形劇などをそう呼んでいます)の内容を決めます。 半年ぐらいかけまして準備をしていきます。
高知へ公演に来るプロの人たちの選定は、さきほどご紹介のありました専門部の方たちが決めるのでしょうか?

 専門部だけではありません。運営委員も加わりまして、決めます。いろんなところを見に行ったりします。こども劇場35年間の経験をもとに、選定していきます。
 その例会のメニューは、「低学年用」とか「高学年用」に分かれていますよね。そのカテゴリーと言うのでしょうか、ジャンルもそのあたりになるのでしょうか?
 メニュー作りに入っているのでしょうか?

「不思議の国のアリスの帽子屋さんのお茶の会」

演劇集団円公演。高知市こども劇場での例会でも公演されました。

 そうですね。年齢に応じたものを見て幸せな出会いをしていただきたいのです。作品の時期の組み合わせとか、劇団の方の可能な時期とかいろんなことがありまして、組み合わせが変わってきます。
 幼児と小学生の部に分かれたり、低学年と高学年に分かれたりします。ですけど今、幼児の方の要望が強かったりします。幼児例会をしています。幼児向けの作品にも力を入れています。
 会員の要望も取り入れられているのですね。会員にしたら自分が実際に見た劇ならわかりましても、それ以外は要望をなかなか形には出来ませんね。
 その要望などは、専門部や運営委員会でも活かされているのでしょうか。
 一応会員の皆さんの家庭ごとにパンフレットを配りアンケートをとります。アンケートの結果も参考にしながら、いろんな会議に出られた委員が、いろんな意見を出しまして、いろんな話をして決めて行きます。
 参加者の会員の意見も反映されることがよくわかりました。もう一度あの劇を見たいというリクエストなどもできるのでしょうか。そういうことも受け付ける場合もあるのでしょうか?
 そうですね次年度の例会を選ぶ場合も、アンケートで1位になりましたこんにゃく座のものを選びます。
 早速2005年の1月に起きましてお勧めのメニューがあるように聞いているのですが・・。どのようなものなのでしょうか。
 例会と違いまして「特別公演」となっています。こども劇場は何年か前から「伝統芸能」に力を入れています。狂言、寄席、とかを公演をしてまいりました。
 今度は、「和の響き」ということで、「太鼓と笛の2人会」の特別公演を上演します。
 公演だけではなくて、出演者の金子しゅうめいさんという方が、ワークショップをしていただきます。1月なので、季節に合った「獅子舞のワークショップ」です。珍しいものなんですが、これを100人規模でやろうと思っています。
 このチラシを見ますと金子しゅめいさんの公演は1月21日(金曜日)に、高知県民文化ホールグリーンで公演されます。日曜日の23日に、高知市立追手前小学校で、「獅子舞ワークショップ」をされるのですね。
 単に和太鼓と笛との共演を劇場で鑑賞するだけではなくて、演奏されている当事者の金子しゅめいさんとこども達が一緒に、触れ合う機会があるということなのですね。
 そうなんです。本当を言いますと、金子しゅうめいさんという方はとても面白いワークショップをされます。もともとこども達にいろんな体験をしてもらいたい。いろんな引き出しがある方です。
 季節柄から言いましても、ふだんめったに触れることがない獅子舞のワークショップをしてもらいたいということで。ワークショップが主でありましたが、せっかく良い太鼓の演奏者ですし。モダンクラッシックと言うのでしょうか、若い人ですがとても面白く演奏されるかたです。
 公演のほうも是非お願いしたいと言うことで、開催することになりました。
 年初めの大掛かりな特別公演ということですね。
そうですね。
 この特別公演はかなりこども劇場としては力を入れられてチラシも作成されています。
 公演の予定を今一度告知をお願いします。
 1月21日(金曜日)午後6時半から、高知県民文化ホールグリーンで公演します。出演者は太鼓が金子しゅうめいさん。笛が大野利可さんです。
 会員が2000円。会員でない方は前売り券2500円。当日券は3000円です。対象は小学生以上です。
 追手前小学校での、獅子舞ワークショップについては会員のみの行事なのですか?
 いえいえどなたでも参加いただきたいのです。23日の日曜日、午前9時半から12時半までです。
 小学生以上が対象です。未就学児童は必ず保護者の方の同伴をお願いします。作業がありますので。汚れても良い服装で参加ください。
 それは獅子舞のワークショップなので、獅子頭を自分で造るのですね。顔が入るぐらいのダンボール箱に、お習字の筆で、墨で顔を書いて、自分が被る。獅子になって舞うのですね。後は大橋通り商店街のご協力を得まして、商店街の中を獅子が練り歩くことをいたします。
 自分でダンボールに筆で獅子頭を書いて、獅子舞で練り歩く。そのご指導を金子しゅうめいさんがなさるのでしょうか。
 そうです。

 体験型のワークショップと言えますね。会員の反応はいかがでしょうか?
 今からチケットなどの売り始めたばかりです。お知らせをまだ全て完璧に済んでいませんので、これからであると思います。

 小学生だけでなく、高学年以上の人達も楽しめそうですね。
 
 そうですね。せひ一緒に楽しんでいただければ良いのではないでしょうか。体験型のワークショップは、要望の強いです。演劇のほうでも他の県ではやっているようですし。
 劇団のほうも感心があり、積極的にやろうとしています。直接指導や、一緒に作業をすることもとても大事なことだと思います。またその後舞台を見たりしますと、より理解が深まります。
 演者のほうも以前より一層「乗る」ようですし。双方に良い効用があるのですね。