七輪と炭でのまちおこしと南海地震対策について
 
今週のゲストは西岡燃料社長の西岡謙一さんと、インターンシップをされています斉藤大輔さんです。今日のテーマは「七輪と炭でのまちおこしと南海地震対策について」です。
 現代の市民社会は、燃料はガスが主体になりました。西岡さんの本業もガス燃料や機器の販売が主体です。今は廃れた七輪と炭なのですが・・・・・・
毎週金曜日のお昼のはりまや橋サロン。秋刀魚を焼いていただいています。
はりまや橋商店街の金曜市と連動して、「集客」に役立っているのではないでしょうか?
西岡 これのおかげで立ち止まるようになりました。多少は集客にはなっているでしょう。
煙と臭いで人を集める力はあるでしょうね。
秋刀魚は何匹焼かれましたか?準備や後片付けなどは大変なのではないでしょうか?
斉藤 1日多い時では20匹ぐらい秋刀魚を焼きました
魚の棚の鮮魚店の秋刀魚を「買い占める」状態ですね。
西岡 だいたいそうですね。みんなが買いにいくからなくなりますね。
新堀川七輪居酒屋サロンなども開催されています。参加者同士のコミュニケーション  はひろがったと思われますが、今後も継続されるのでしょうか?
西岡 そうですね。新堀川が埋め立てられ道になれば出来なくなりますが。今のところは工事で出来なくなるまでは開催できますね。
新堀川居酒屋サロンの様子です。
七輪と言えば、わたしなども子供のときに餅を焼いたり、芋を焼いたりしていました。練炭なども。地震の時などは大変役に立つ道具になるのでしょうか?
西岡 そうですね。ローテクの最たるものですね。炭は30年保存しましても品質には変化はありません。七輪も陶器ですから痛むことは保存中にはありません。いざというときにすぐ使えますね。マッチと新聞紙もあれば。
カセットコンロを非常用に購入していますが・・・・。問題点はあるのでしょうか?
西岡 あれは、置いてあって物が落ちたりしたときに、機器が歪んだりしたら、高圧のガスを使用しますね。怖い面もありますね。引火し、爆破する可能性ではあります。炭はそのあたりは大丈夫ですね。危険性はありません。
炭を昔は西岡さんところも主体に販売されていたと伺いました。最近はどうなのでしょうか?
西岡 最盛期の100分の1に落ち込んでから、最近は見直されて100分の2位になったようなものですね。絶対値はたいしたことはないですが、高知の場合は購入していただく人が多くなりました。
近い将来来るであろう南海大地震。西岡さんお奨めの炭焼きユニットを紹介ください。
家族4人とした場合ですが。七輪、炭、などはどの程度あれば救助隊が来るまでしのげるのでしょうか?
西岡 最小単位ですが、七輪ひとつと炭6キログラム。新聞紙とマッチは必要です。団扇もあれば良いです。水と非常食などがあれば良いですね。電気やガスではなく、ローテクですね。ローテクですから災害に強いのです。
講習会などはやっていますか?若い人などは体験がないと思いますが?
斉藤さんは、西岡さんのお手伝いをされています。今は炭などに簡単に火を起こせるのでしょうか?
斉藤 全く炭を使用したことがありませんでした。でも新聞紙の半分ぐらいの紙で簡単に火を起こしましたからね。
細かいテクニックが必要だったのではないでしょうか??私などは火の起こし方、維持の仕方、始末のしかたなどもよくわからないのですが。講習会などもされているのでしょうか?
斉藤 口で教えていただいたら、隣でやれば出来ますね。
防災訓練などで、炭の使用のしかたな訓練しないのでしょうか?ただ避難場所がどうだとかばかりですね。
市の避難場所などに炭などを置いていないのでしょうか?
西岡  置いていないと思います。頭にもないでしょうね。
炭になったパイナップルとりんご
炭火での陶芸 1時間程度で焼き物ができます
防災関係グッズに炭があるんだという認識を、防災関係者に持っていただくことが大事だと思います。
西岡  提案していかないといけないと思います。
炭と七輪を身近にされるために、「居酒屋サロン」とか、はりまや橋商店街で秋刀魚を焼かれているのもその広報・告知行為なのでしょうか。
西岡 そうですね。30年炭が持ちますよと言いましても、使用できなければ意味がないですね。使って楽しいこともしませんと。しかし美味しく食べれることもできます。めったに使用しないが置いておこうかになりますね。ふだんはスローフード用に使おうかとなりますと、使う訓練が日常化することになりますね。
七輪にやかんや鍋を置いていますと、水をいれ沸騰するまでにどいれくらいの時間がかかりますでしょうか?
 
西岡  真っ赤になっていれば、ガスと変わりません。おそらく昔は、炭に火が起こってから、鍋を置き、暖めながらおかずを炊き、残り火に鍋を置いたりして、無駄にしませんでした。
 
合理的な生活をされていて、しかも結果的に環境にもやさしい生き方をされていたわけですね。昔の日本人は。
 
西岡 それが当たり前でしたね。
 
今の人は便利になる過ぎて、そのあたりの感覚がありませんね。
 
西岡 地震対策にもなり、楽しみながら出来ることがポイントです。義務でやるのではなくてですね。