海癒の村民になるためには
 今週のゲストは土佐清水市大岐の浜地域で、懐かしさを感じ、自然と共生できる村創りを計画されている岡田充弘さんです。
 今日のテーマは「海癒の村民になるためには」でお話をお聞きします。
海癒のパンフレットによりますと、賛同村民、準村民、基本村民となっています。
 まずお聞きいたかったのですが、「海癒」(かいゆ)の意味ですね。その名前の由来を教えていただきたいのですが。
 実は私はかつてインドネシアのバリ島のホテルに勤務していた時期がありました「。ヒール・イン」というホテルに目が留まりました。いわゆる癒しが流行る前でしたが、名前のとうり癒される宿でした。
「ヒール・イン」という名前がずっと頭に残っていまして、日本人ですから漢字に置き換えたいと思いました。日本に帰って来てからもずっと思って来ました。

バリで勤務されていた頃の岡田充弘さんです。

 私はシュノーケルリングが好きですから、1年中海の中へ入っています。キビナゴの大群の中にいって感動する。海で癒されることが多いですね。
 それで「海癒」(かいゆ)ってそどうですか?とある人に言いましたら。「癒着の癒ではないか」と。「やまいだれやないか」と。
 ただ癒着と思われる人はそうでしょうけれど、自分は「ヒール・イン」が念頭にありましたので、海癒と決めました。

岡田充弘さんはシュノーケリングが趣味。年中海へ潜っているそうです。
「海の癒し」と書きますね。
そうです。
 海癒のパンフレットにある「賛同村民」とはどういう存在ですか?2005年の開業となっています。温泉施設と簡易宿泊施設の活用となっていますが・・。
 2005年秋に、薪で沸かす療養温泉を大岐にて開設します。ある意味理解していただけ人。だれでも基本的には入れます。
 お湯のなかで自分で蓋をしたり、「湯守り」という温度管理をしなくてはいけません。今の温泉は湯の温度を42度と設定しておれば、42度になります。管理できます。
 でも自分たちは基本的にはローテクでやるつもりです。昔の銭湯のように熱い湯の蛇口を捻れば熱い湯が出る。水は別の蛇口があるという具合に。自分で温度管理をしていただきます。
 なになに会員ではなしに、「賛同村民」は、「帰属意識」を持っていただきたいのですね。自分達もそこに参加しているんだと。敢てこういう言葉をこしらえました。誰でも海癒の主旨に賛同すればなれるのが「賛同村民」です。
「準村民」とはどういう存在なのですか?土佐派のコンドミニアム、こだわりカフェ  食堂、癒し大地快適空間とありますが・・

「準村民」と言いますのは、「賛同村民」として何度か来ていただいているうちに、海癒に長期滞在したいという人を対象にしています。

 年間30日間の施設利用権を20年間購入していただきます。コンドミニアムですね。

 「基本村民」とはどういう存在なのでしょうか?構想によりますと30人の希望者が集まれば長屋形式の住居棟をつくるとありますが・・・

 前回も申しましたが、この土地に「住みたい」という人を対象にしています。ここに自分の部屋や家を持ちたいという人ですね。

 岡田さんの目標は何ですか?海癒をどのような施設にすれば良いと考えていますか?


土佐清水市はハワイのように年中暑くもありませんし、夏だけの集客では採算面で大変 だと思います。


 周辺地域との連携や、まちづくり、などの複合的な要素が必要だと思われます。そのあたりの考えを最後に聞かせてください。


 海癒が提案しようとしていますのは、「宿泊」の泊ではなく、「住」なのですね
より豊かな自然の良さがわかる仕組みをつくります。
 流木と竹で心地よい空間(癒し台)をこしらえます。

。それは「2泊3日」であったり、「3泊4日」であったりしましても「住」を意識していただきたいですね。
 3〜4年前に「体験試泊」に来ていただいた人ですが、クーラーのところへ居たいと言っておられましたが、子供たちが遊んでいるのを見て自分達も遊ぼうとするとかしました。 実は部屋は大きくなくても、自然を体験できる心地よい空間が沢山出来れば良いと思います。

 バリにはガゼボという東屋のようなものがあります。東屋がプールサイドにあったり、森にあったりしています。

私はそれを見てから「癒し台」という流木と竹でこしらえました。それを昨年9つこしらえました。ゆくゆくはツリーハウスのように、森にもこしらえていと思います。


 それもいろんな方とリンクしてやりたいと思います。京都の人でしたが、その人はログハウスビルダーの人でした。一緒に作りたいと言われています。


 
 いろんな人とのリンクのなかでこしらえたいと思います。海癒の村民といなるの難しくはありません。私たちの考え方を理解いただいたなかで、なにか自分も携わりたい、担いたいから来ていただけたらと思います。

 ただいくら払うからとかいくら泊まれるとか言うのではなくて、「思い」が先にあって欲しいというのが私の願いです。

 岡田さんが前々から言われているように[海癒」の考え方に賛同していただける人と共同して村創りをしたいということですね。
 ただ全部が全部そうはいかないと思います。自分1人の力は限られています。リンクできる人はどんどんリンクしていただきたいです。
 「海癒のめざすもの」は、「腹八分目の生命」と書きました。結局それは資本主義経済のなかで、車を3年ごとに買い換えるとか、そんなものではないでしょう。
 豊かさというのはそんなものとは違うのではないか。見つめなおして欲しいと言うことですね。その思いを表現したいのですね。
 自然のなかで、自分自身の自然治癒力を高めながら、本来あった人間のリズムを取り戻す運動を行いたいということなのでしょうか。
 そうですね。いつも思うのは色々なモノをに惑わされず、自分なりの尺度で「何が幸せで、何より豊かなのか?」と問いかけながら生きていきたいと思っています。
(写真は岡田充弘さんに提供いただきました)
11月番組に戻ります