海はバリヤフリーに活用を
 今週のゲストは、「NPOーYASU海の駅クラブ」代表の塩井政利さん、夜須町公民館館長の安芸誠一さんです。今日のテーマは「海はバリヤフリーに活用を」です。
 YASU海の駅クラブでは、障害者ヨット教室の支援も事業の計画をされています。アクセスディンギーという転覆しにくいヨット3艇艇庫に置かれています。
高知県障害者スポーツセンターとの交流事業の計画は今年はいかがでしょうか?
具体的な事業はいくつかありますか?
安芸 今年は例年どうり事業が計画されています。障害者スポーツセンターからの依頼によりまして、7月17日、18日、31日と8月1日、4回にわたって障害者ヨット教室が開催されます。
 それとは別に9月4日、5日1泊2日で、中四国障害者スポーツ指導者研修会をマリンスポーツを中心に行われます。それを夜須ではどうかというお話も来ています。
波打ち際の出入りは大変
アクセスディンギーセンターボードが20キログラム
それは大変良い話ですね。
アクセスディンギーは現在3艇しかありません。将来増やしていく計画はありますか?
安芸 是非増やしたいですね。アクセス・ディンギーは障害者の人達のみならず、お子さんから高齢者の人達まで安心して乗れるヨットです。是非体験型にはもってこいのヨットです。「海の駅クラブ」でも将来は何艇か購入したいと考えています。
 隣の海岸であるヤ・シーパークに関係している事柄で報告します。
1昨年からNPO法人あきらめないでの主催でヤ・シーパークで「車椅子利用者の海水浴」が開催されています。大変好評でした。もっと受け入れれば、ヤ。シーパークのバリヤフリー仕様が注目されると思いますが。
 
バキー車水に浮く車椅子です。
安芸 ヤ・シーパークのほうで話しを聞いています。もっとバリヤフリーを推進したいとのことです。子供たちや高齢者の利用が多いパークですので。
 
 塩井さんはもともと海の活用を提唱されていました。マリンスポーツをされない人も海へ来て楽しんでいただいて、元気になっていただく。それがYASU海の駅クラブの目的になっていますね。それはやはり事業計画の中に、塩井さんの構想の中にあればご披露下さい。
塩井 まだ発足したばかりで、なんともい言えないところはあります。誰が見ても「安心」で「安全」」というのが大事でしょう。そうすれば高齢者であろうが、子供であろうが、障害者の人であろうが、安心して海で遊べます。そうありたいと思います。
安芸 大事なところですね。
大手の浜の珊瑚を安全に見物する方法はないのでしょうか?
シュノーケルとか、底が透明なカヌーなども言われていましたが・・・・。
安芸 底が透明なカヌーはどこかのテレビコマーシャルでしていましたね。個人的には興味があります。一体いくらぐらいで造れるのか研究したいものです。昨年もカヌー教室で何回がしていますが、そのなかで「ツーリング」を入れています。艇庫の前のスロープから赤灯台を廻って大手の浜まで行きます。そこで陸に上がります。そこで皆さんにライフジャケットを着けたまま水中眼鏡で、下を見ていただきます。そうしますと珊瑚や熱帯魚が見れて大変好評でした。今年もまた企画してみる予定です。
塩井さんのほうでアイデアはありますか?
塩井 地元の人は親戚やら友人を船に乗せて、箱めがねで珊瑚をみたりして楽しんでいます。わたしのアイデアですが、カプセル船と言いまして丸い船。海の底が写るカメラ。モニターテレビがあります。安全な速度しか出ませんし。そういうものをこしらえてやったらどうだと知人に言われたことがあります。
 夜須を訪れた障害者施設の人が言われていました。座りっぱなしでいますとどうしても内臓の調子が悪くなります。海水浴をして、浮いていますと無重力状態ですので血行も良くなります。精神的にも安定して良かったと伺っています。ただ現在ではバギー車という水に浮く車椅子が1台25万円します。運ぶのも折りたためないので場所をとりますし・・・。将来ヤ・シーパークなどに常設されれば良いと思いますが。
浮かぶことは体にも精神的にも大変良いことです。
安芸 わたしの聞くところでは、大磯の海岸では、完全なバリヤフリー化しているようです。今のバギー車なども用意されています。障害者の人も一緒に海水浴をしましょうという具合になっています。夜須町にもヤ・シーパークの海水浴場も日本全国に誇れるようになって欲しいです。いろんな人達が、高齢者でも子供でも、障害のある人でも来られて海水浴が出来る。完全なバリヤフリー化を目指して欲しいですね。
海はみんなのものですからみんなで楽しんで欲しいですね。
塩井 環境整備は大事ですね。そのことが一番の条件ですね。そのことが、お客さんにきていただく一番の条件だと思います。