高知県政への関わりは?
 今週のゲストは高知市市議会議員で、民主党高知連幹事長でもある武内則男さんです。今日のテーマは「高知県政への関わり方は?」でお話を伺います。
 昨年の「出直し高知県知事選挙」は激しい選挙でした。民主党高知は、外から見ていますと分裂気味でした。組織の一部は松尾徹人候補を支援し、ある組織は橋本候補を支持していました。菅元代表や鳩山元代表は橋本大二郎候補の支援に来ていました。よく理解できませんでした。
まず昨年の高知県知事選挙の総括ですが、武内さんから見られて、特に印象に残った事や、気づかれた点はありましたか?

 県民の皆さんから民主党の立場について「理解に苦しんだ」というご指摘は、県民の皆様から寄せられました。そのことは率直に認めざるを得ません。
 前回の高知県知事選挙におきましては、「地方に対して国の支配」を認めるのか、それとも「地方の自立を進める」のか、その選択が県知事選挙の終盤では問われました。


 そのことが大きな特長でありました。流れから言いますと、自民党や公明党の幹事長ほか、70人を超える自民党、公明党の国会議員が高知に投入されるました。「国の地方支配」というものに対して、「県民の良識」が大きく働きまして選挙結果に現れたと思います。

松尾候補の演説会風景(2004年) 橋本候補の演説会風景(2004年)
現在民主党高知の所属の高知県議会議員はいません。これについて対策はされていますか?お構いない範囲でお答えください。
 開かれた民主党ですので、出来る限りお答えいたします。昨年の参議院でも、高知県議会議員の選挙区で多くのところで、比例区の得票が自民党を上回りました。そういう選挙区を中心にしながら、次期統一地方選挙では、民主党公認、あるいは推薦という県議会議員を実現させるべく努力をしています。

 民主党本部の方針は、複数区や単独区には必ず候補者を立てること。複数当選の可能性のあるところには2人候補者を出すことを言われています。全力で県会議員の誕生に向けてやっていきたいと思っています。

高知県知事橋本知事への評価はどうなのでしょうか?良い点、悪い点を総括すればどのようになるのでしょうか?竹内さんから見られてどう思われますか? 橋本大二郎さん
 ご存知のように中央に対して橋本知事は物を言い、地方の立場を中央に発信をしてゆくことにおきましては素晴らしい知事だと思います。
 ただ外から見ていますので、また県議会議員が民主党高知にはいないものですから、少し孤立をしていくような傾向がありますね。また福祉的な観点がないのではないか。と思っています。
高知県政は大変な財政赤字と言われています。「倒産するのではないか」と言われています。再建は可能であると思われますか?
 十分可能であると思っています。地方自治体の財政問題はいろんな角度から、要素が相まって、その財政,地力が生まれてくるのですが、今やはり「地方切捨て」の三位一体改革の中で、県財政、市町村財政は非常に厳しくなっています。
 それは高知県だけではありません。選挙戦で橋本知事が訴えられましたように、「排出権取引」や、環境産業を農林業からどう生み出していくのか。高知県の特性にあったというものをつくっていくことによって、「財政力」は少しずつであはありますが、十分蓄積していくことが出来ると思っています。
 そのへんを進めていけば。高知県の「再建」はやっていけるだろうと思います。
 民主党県連の高知県政への関わり方はどうなっているのでしょうか?是々非々なの  でしょうか?

 そうですね。前半でも申し上げましたが、県議会議員が現在民主党所属議員が不在です。具体的な課題を持ってどう対応するかという事では、なかなかわかりやすくお話する事は難しいです。
 高知県政そのものに対して、民主党がどう関わるかと言えば、是々非々は間違いありません。その対応になっていきます。
 民主党県連として、高知県政への注文などはありますか?
 そうですね。高知県民、北海道に開拓に行ったり、県民として生命力と言いますか、力はどこにも負けない力はあると思います。
 そこをどう活かして、新たな政策を打ち出していくのか。そこは県職労(高知県職員労働組合)も含めて、県庁に働く職員と政策をめぐって「新たな労使関係」をつくりながら、組織をうまく運営していただいたらいいと思っています。
 前半の部分で民主党県連は、昨年の高知県知事選挙で分裂気味とのことと見えましたが、そのあたりは関係修復は党内で出来たのでしょうか。
 もともとがこの県知事選挙は「大義のない」選挙でありました。党としても独自候補を擁立することを宣言しながら、5人の皆さんに当たってきました。そういう意味では結果としましては、一昨年を上回らない方向性を出しています。
 この選挙結果を終えて、修復と言いますか、お互いの党内の知事選挙をめぐるごたごたについてはないと思っています。