防錆Q&A

防錆Q&A

海の近くの手摺や階段の防錆対策は?

Q 海の近くに住んでいます。手摺や階段の錆が酷く、取り替えようかと思っています。どういう素材がいいのでしょうか?
 
 また鉄部の防錆塗装もしたいのですが、どういうやり方が適切でしょうか?
 
 

A  海の近くの沿岸部は潮風の影響があり鉄構造物には過酷です。それゆえ非鉄金属素材として多く使用されていますのでは、1がアルミ、2がステンレスです。3と4がなくて5が亜鉛メッキ、6が防錆塗装です。
 
 弊社の近くの堀川と言う運河に浮桟橋施設と、プレジャーボートが係留されていまう。
 
 観察しますと浮桟橋施設はアルミとステンレスで手摺や階段はつくられています。プレジャーボートもアルミやステンレスが手摺などで使用されています。
 
 亜鉛メッキも階段などで使用はされていますが、海浜部で潮風が強い場所であれば、10年程度で錆が来るでしょう。
 
 アルミ、ステンレス、亜鉛メッキも防錆力には優れてはいますが、コストが高いという問題がございます。工場設備や橋梁や電力設備や建築物の多くはまだまだ鉄製で防錆塗装がされています。長大橋などは、耐用年数を20年以上に設定した重防食塗料が使用され、工場内での現場管理で錆落とし作業も1種ケレンがされ、亜鉛溶射や無機ジンク塗料が下塗りに使用されています。しかしそういう事例は鉄構造物の絶対数からすれば僅かです。
 
 ではどうすればいいのでしょう。それは「ラストボンドSGカーボマスチック15J」の防錆塗装を思い浮かべてください。
 
 
 
  防錆塗装をされる場合は、下塗りにラストボンドSGを塗装します。そしてカーボマスチック15Jを2回もしくは可能なら3回塗装してください。上塗りにはカーボタン234HSのウレタン塗料を塗装してください。
 
 海の近くの手摺や階段は原則アルミ・ステンレスで設置されたほうが無難です。鉄部の塗装は重防食(ラストボンドSG+カーボマスチック15J)実施いたしましょう。
 
 きちんと防錆塗料の性能を把握されてから防錆塗装をしましょう。
 
 海に近い運河の風景です。柵や、手摺、階段部はアルミやステンレス。ボートの金属部も同じです。