防錆Q&A

防錆Q&A

ラストボンドSGの耐熱温度超えるとどうなるのでしょうか?

Q ラストボンドSGについて質問です。
 塗料が耐熱温度を越した場合、どのような状態になるのでしょうか?
剥離など起こるのでしょうか?
またその後錆止めとしては、機能しないのでしょうか?

 
 
A   ラストボンドSGの耐熱温度は連続で80度以下。断続で93度以下です。
カーボマスチック15Jも同じです。一般的な塗料は有機化合物ですので、耐熱温度は80度ぐらいであります。
 
 塗料とプラスチックと接着剤は親類縁者のようなものです。
 一般的なプラスチックは熱には弱いですね。塗料化されて液体化した塗料を刷毛などで塗装しますとフィルム化して硬化し、固まって素地と密着して塗膜を形成します。
 その塗膜を一種の「プラスチック」と思っていただきますと、熱に弱いことはご理解できると思います。
 
 「塗料が耐熱温度を越した場合」は、わたしはそのような場面を目撃したことはございませんか、溶けてしまうのではないかと思います。塗膜が熱で破壊されてしまうため、錆止めとして機能しません。
 
 工業用製品に使用される焼き付けタイプの塗料は「150度・30分」とか、管理された乾燥炉で熱を掛け乾燥硬化します。それは「熱硬化型樹脂」(メラミン・アルキッド樹脂など)を使用しています。
 
 熱硬化型樹脂の塗料は、ロッカーや机など金属加工した製品の化粧塗装として昔から使用されています。錆止め効果は全くありません。
 
 ラストボンドSGは、「常温乾燥型塗料」です。冬場以外に強制乾燥装置は不用です。冬場でも40度以下の環境で使用なさってください。自動車塗装をなさっている業者様には申し上げています。