防錆Q&A

防錆Q&A

金属屋根の防錆塗装に向いている塗料は?

Q 金属屋根の防錆塗装で悩んでいます。海に近く塩害があります。現在錆びている箇所、健全な箇所があります。どのような塗料を選定したらよろしいのでしょうか?

 

A  金属屋根の防錆塗装に1番適切な塗料は、「カーボマスチック15J」です。その理由について記述します。
 
● 金属屋根には以下の条件があります。
 
1)屋根は昼間は太陽光の熱で膨張し、夜間は温度が下がると収縮します。
 
2)金属屋根塗料は油性系塗料や、トタン用塗料(多くはアクリル系)など
  種類は多いですが、総じて付着性が良くありません。
 
3)亜鉛メッキやトタン引きの屋根も多くあります。
 
 
4)カラー鋼板の屋根も多くあります。
 
 
5)屋根の状態は多様であります。1つの屋根でも「錆びている箇所」「亜鉛メッキの箇所」「健全な旧塗膜の箇所」などがある場合もあります。
 
●カーボマスチック15Jが屋根用塗料として最適な理由
 
 このため再塗装時には、1)から5)の条件に適正な防錆塗料を選定する必要があります。カーボマスチック15Jが適切な防錆塗料ですが、その理由を説明します。
 
1)金属屋根の収縮(昼間は膨張し、夜間時は収縮する)に耐えられる塗料である。いつまでも塗膜が柔軟で追随します。(通常の塗料は塗膜が硬くなります。金属屋根の収縮に耐えられなくなり、ついには剥離します。)
 
 
 
2)カーボマスチック15Jは異なる下地にもよく付着します。
  健全な塗膜、錆面、亜鉛メッキ面、などに良く付着します。
 
 
3)錆層に良く浸透し錆を抑えます
 
  再塗装時には錆落とし作業をします。しかし人間がやることですので、100%完全に錆を除去できません。カーボマスチック15Jは、錆層深く浸透し、錆を抑え込むことで、錆の発生を抑えます。
 
 
4)エポキシ系塗料ですが屋外使用も可能です。
 
 エポキシ系塗料は素地への付着性や、耐薬品性に優れています。
欠点は紫外線に弱いことです。カーボマスチック15Jは、顔料にアルミの粉を入れています。見かけ上紫外線劣化で変色などはしません。(白華現象は起きますが、見かけはわからないようになります。)
 
5)塗料の下地を選びません。エポキシ。ウレタン。油性塗料、油性トタンペイント。、アクリル系塗料にも塗装可能です。
 但し昔流行した天然アスファルト系塗料には塗装できません。その場合はご相談ください。
 
●塗装方法について
 
*錆びている箇所
 
 錆落とし作業を可能な限りなさってください。カーボマスチック15Jにて錆びている箇所を「先行補修塗装」してください。乾燥後全体をカーボマスチック15Jで全塗装します。
 
*亜鉛メッキ面
 
 白錆などは丁寧に除去してください。パワーツールやワイヤブラシ、マジックロンなどで表面を全面的に傷をつけてください。
 
*古い塗膜面
 
 簡便な付着性テストをしてください。
 
 
*健全な塗膜
 
 白亜化した部位は除去してください。パワーツールやワイヤブラシ、マジックロンなどで表面を全面的に傷をつけてください。健全な塗膜でも表面は硬くなっています。そのままでは塗料の付着がよくありません。傷をつけることで付着が良好になりますj。
 
*死んでいる塗膜
 
 付着試験で簡単に剥げるようなら、全面剥離です。そうしないと上塗りの塗料が乾燥硬化に剥離してしまいます。