防錆Q&A

防錆Q&A

急な雨で表面にぶつぶつ(ふくれ)が出来ました

Q 屋外の鉄構造物の防錆塗装をラストボンドSGにて塗装しています。
 外気温は25度前後ありました。予想外のにわか雨が塗装後1時間半経過してから降りました。翌日見ますと塗膜は乾燥硬化はしていますが、ぶつぶつが塗膜表面に出来ています。
 
 皮スキなどで突起を取ろうとしていますが、作業は大変です。そのままにして上塗りしてよろしいのでしょうか?

 
 
A 現場へ実際に行っていないので、あくまで「一般論」での回答です。
 
 塗装後の硬化乾燥過程での降雨です。エポキシ樹脂特有の「アミンブラッシング」に留まらない、ぶつぶつ(ふくれ)は原則除去しないといけないです。
 
 ラストボンドSGは、20度で硬化乾燥時間は24時間、30度で10時間とされています。25度であれば1時間半では完全硬化した状態ではありません。翌日になりますと塗膜は完全硬化していますが、ぶつぶつの突起が目立つ状態になっているとのことです。
 
 突起部(ブリスター)をサンドペーパー(180#程度)で除去します。手間暇がかかりますが、もう1度ラストボンドSGを塗装してください。
 
 ラストボンドSGは錆のある素地に塗装しているからです。塗膜に降雨の影響で出来たふくれを除去しますと、その部位はクレーターが出来、その部位は塗膜が薄くなっています。後日の錆の原因になりますので、除去してください。
 
 またもともと素地が錆びているからラストボンドSGを塗装されました。お手数ですが、突起が出来た箇所はペーパー掛けして、もう1度ラストボンドSGを塗装してください。