防錆Q&A

防錆Q&A

部屋を暖房しているのに乾燥が遅いようですが?

Q 部屋の中は暖房しているのにラストボンドSGが夏場のように乾燥硬化しないのですか?
 
 暖房している部屋(30度程度ある)のにラストボンドSGの乾燥硬化が悪い。夏場は金曜日の午後塗装、土曜日曜と休んで翌週月曜から次の作業が出来ました。
 3連休があったにもかかわらずラストボンドSGの乾燥硬化が遅いようですが。

 金属は触ると熱いぐらいになっています。まったく乾いていないということはありません。乾燥硬化していますが遅いと思い当たる理由をお聞かせください。

 

 

A  考えられる理由としましては以下です。

1)想定より膜が厚い(過剰膜厚)になると乾燥時間が遅くなります。

 ラストボンドSGは無溶剤型塗料です。溶剤分が少ないので、乾燥は速くはありません。
 ラストボンドSGは25μの膜厚で防錆効果が出るように設計されています。

 ですので100μ程度塗り込めば乾燥硬化時間は当然相当遅くなります。4倍かかるかといえばそんなことはありません。

 他社のエポキシ系塗料のように溶剤含有量が多いと溶剤が蒸発して早く硬化乾燥します。でもそうすれば錆への浸透性の液が少なくなり、防錆効果が低下します。

 ラストボンドSGは錆層に深く浸透する性質があります。ですので防錆力があるのです。どうしても乾燥硬化時間は遅いです。

 塗り漏れのないように、薄く塗装してください。
 
2)基剤と硬化剤のバランスの崩れ

 冬場は人間の体が寒さで硬くなるように、塗料も硬くなります。(夏場よりは硬くなります)
 当然A液とB液を混合する前に、それぞれよくかき混ぜて
いただいていると思います。
 冬場は普段より混合する前の撹拌を十分にしてください。
 バランスが崩れますと乾燥硬化時間がよけいにかかります。

 乾燥過程の異常は考えられません。
防錆効果を期待されるのでありましたら、気長に乾燥硬化を お待ちいただくしかございません。
 
 
(乾燥硬化時間をどうしても短縮されたい場合) 参考
 その場合は別の塗料をご使用しただくことになります。

 ラストボンドSG冬期用とカーボマスチック15JWGです。