防錆Q&A

防錆Q&A

ラストボンドSGを錆止と接着剤として兼用活用できますか?

Q Webページを拝見させて頂いたところ「ラストボンド」に大変興味を持ちましたので質問させて頂きたいと思います。
 当方、古いクルマのレストア中なのですが、サビが発生し穴の開いたフロアパネルなどに「ラストボンド」を使用しようと考えております。

 その際にFRPで使用するようなガラス繊維のマットを貼り付けようと思いますがその際に「ラストボンド」で防サビ対策しつつ、接着剤として使用することは可能でしょうか?
結果的に塗膜が厚くなるのは仕方ないとは思いますが、その点さえ問題なければ是非使用してみたいと思います。
 お手数ですがご返事を頂けたら幸いです。以上宜しくお願いいたします。

 


A 結論ですが、ラストボンドSGは錆びに浸透し、錆を押さえ込みますが、接着剤として使用されるのには適していません。
 その理由は、最大膜厚が50ミクロン程度に設計されているからです。錆びに浸透しますので、表面膜厚25μ程度です。

 ガラス繊維にラストボンドを浸透させ、錆び止め効果と、接着強化を想定なさっています。全く思いもつきませんでした。
 ただラストボンドは厚膜に設定されていませんので、硬化乾燥が極端に厚塗りしますとかかります。ガラス繊維をひっつけるには、相当厚塗りする
 必要があると思います。そうなると硬化時間が大変長くかかると思われます。

 FRPなどのポリエステル樹脂の場合は、厚塗りすればよけいに早く硬化する性質ですが、ラストボンドは、反応硬化型のエポキシ樹脂塗料ですので、乾燥・硬化は遅くなります。

 ラストボンドは錆対策には使用ください。
 刷毛で薄く延ばして塗装する方法がベスト。
 上塗りでは、ポリウレタンとか、エポキシとか長期防錆塗料用の塗料を塗装するのがベストです。車用の塗料でも大丈夫です。 

 フロアパネルの強化策につきましては、申し訳ございませんが、私の方では知恵はありません