高知県の未来と共産党について
 今週のゲストは日本共産党高知県委員会委員長の佐竹峰雄さんです。今日のテーマは「高知県の未来と共産党」についてです。先月3月8日前共産党国会議員で衆議院選挙で10回当選された山原健二郎さんが逝去されました。山原さんは共産党関係者だけでな広汎な県民から支持された人でした。現在四国では共産党は国会へ議席を持っていません。
小選挙区では、選挙区で1位になれませんと当選できません。山原健二郎さんのような人物が今後登場するのでしょうか?
はじめに先日の山原健二郎さんの葬儀にあたりまして、県民のたくさんの方々から、ご丁重な葬儀へのご参列もいただき、また数々のお見舞いもいただきました。心から感謝申し上げます。山原さんは30年も頑張ってきました。同時に保守、革新を超えて大変多くの県民、市民の方から愛され頑張ってきたなかなか得がたい政治家でした。ただちに継ぐ人が出てくるかというとどうかと思いますが。若い世代のなかから、山原さんの偉業を後継する政治家を作り出していく決意を新たにしているところです。
1996年小選挙区で当選された山原健二郎さん
山原健二郎さんからの直筆の葉書です
昨年の高知県知事選挙の時、共産党は橋本知事を支持しました。現在もその立場は変わらないのでしょうか?最近12年前の選挙資金問題が出てきているようなのですが・・・・。
私たちは橋本県政の3期目からは、県政改革の前進面を評価いたしました。是々非々ということで、問題点は積極的に指摘しますが、前進した面を評価してまいりました。これは今回の知事選挙に際しましても橋本さんは「県民に向かい合う県政」ということをおっしゃっています。その改革を一層前進させるという立場ですから、支持をいたしました。
 この立場で行きたいと思います。12年前の選挙資金問題が随分問題とされていますが、基本的には、橋本県政の継続を望まない、旧体制を復活させたいという人達が「仕掛けてきた」側面が濃厚なわけですね。ですからその延長線上で現在の高知県議会の100条委員会も出来ています。ただ「金と政治」の問題は、私たちは清潔でなければならないと思っています。その金の流れの問題については、それはそれとして、今後は究明していく立場でいます。

高知市政に対する立場はどうなのでしょうか?岡崎誠也市長に対する立場はどうなのでしょうか?高知市政では野党に徹するのでしょうか?

(高知市役所本庁舎)

高知市役所
岡崎市長は、松尾前市長の後継というスタンスで市長選挙に臨まれました。そういう点では。松尾市政は、公正さの点でも、予算の使い方でも、無駄遣いという点でも到底支持できないというという立場を貫いてきました。岡崎さんは松尾さんの後継者ですので、支持しません。ただ徹すかということですが、それは「良いものは良い。悪いものは悪い」ということです。岡崎市長が今後提案してくるものでいろんものを個々に精密に分析して対応を決めたいと思っています。
10年前高知青年会議所の「都市再開発セミナー」で講演された三重大学客員教授の津端修一さんはこう言われました。「高知の共産党は旧イタリア共産党を目指すべきだ。」「イタリアは零細個人事業主が殆ど。でもその製品を全世界に販売している
公社=会社は旧イタリア共産党がこしらえたものである」との事でした。イタリア経済は旧イタリア共産党が頑張って支えている。高知の共産党も頑張っていただきたいのですが。

高知青年会議所「都市再開発セミナー」は1990年から1992年の事業で、高知市の都市再開発のありかたを多方面から検討しました。

小冊子「快適都市」を発刊しました。

高知青年会議所の「都市再開発セミナー」には私も何回か参加したことがあります。まあ共産党そのものが商売をしたり、経営をしたりは今のところ考えてはいません。ただ私たちの党のな
かでも会社経営の人や、産直運動とか、生協のなかで活発に活動されている人達もたくさんいます。そういう人達を励まし、大いに経営的手腕を発揮してもらうことは大事なことです。
ただ大事な点は、政治が地域経済を活発にしていくうえでの、経営者の人達の知恵を大いに活用すべきです。私たち共産党も「開かれた党」として地域の経営者のなかに飛び込んでいって政治に声を反映させるという方向性で頑張って行きたいと思います。
共産党を外から眺めていますと福祉や、医療や、教育問題の政策は共産党は強いのではないかと思います。経済、都市問題、情報化と市民社会の問題は弱いのではないかと思われます。党自体はIT化は進展していますか?
ご指摘の面はあろうかと思います。党のIT化なので、多面的に党のPRを考えています。県民のみなさんとのコミュニュケーションを図っています。CS放送を取り入れています。中央の講演会などを一度にたくさんの党員や後援会の人達に見てもらっています。
それから党の活動上でもパソコンがないと仕事にならないという面もあります。ホームページも取り組んでいます。
アメリカの民主党で一時大統領候補者で旋風を巻き起こしたディーン候補は、weblogを活用しまして低いコストで1000万ドルの政治資金を集めました。かなりweblogは有力なメディアであると思いますが。

私どもの若い議員なども努力は始めています。是非いろんな方々から知恵を集めて、より多くの交流の場をこしらえて行きたいと考えています。