防錆Q&A

防錆Q&A

海沿いの鉄塔の塗り替えについて

Q 塩害が想定される鉄塔が海の近くにあります。カーボマスチック15Jを塗装したいと思っています。

 旧塗膜は二液型の変性エポキシ塗料とウレタン系塗料が塗られていましたが、一部錆びています。塗り替えの場合の推奨するシステムはありますか?
 

 


A  錆のひどい箇所はラストボンドSGをおすすめします。その上塗りにカーボマスチック15Jを2回塗装して下さい。かなりの防錆力が期待できます。

 ラストボンドSGは錆面に強力に浸透し、旧塗膜がなんであっても塗装できるからです。カーボマスチック15Jは防錆力に優れています。海浜部では2回塗装して下さい。

 2010年4月3日に、来島どっく支線の現地調査に行って来ました。外観観察しただけですが、1985年に塗装されています。カーボマスチック15Jの2回塗りでした。

 参考記事「来島どっく支線鉄塔塗装工事報告書(1985年)」

 自信を深めましたのは、確かにチョーキングで塗膜は消滅しつつありますが、塗膜が剥げたり、めくれたりは全くしていませんでした。ずっと観察していまして20年くらいは塗膜は維持出来ていました。

 参考記事「来島どっく支線25年目の外観観察」

 海浜部では「カーボマスチック15J」の2回塗をお薦めします。さらにシビアな箇所には、その下塗りに「ラストボンドSG」をお薦めいたします。