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やさしい言葉で伝えることの大事さ

ikegami-hon-mm.jpg 最近「伝える力」(池上彰・著・PHPビジネス新書)を読みました。副題が「話す・書く・聞くー能力が仕事を変える」でした。ようするにコミュニケーション能力向上のための教科書でした。

 池上彰氏と言えば、NHKの報道記者出身。長らく「週刊こどもニュース」の担当をされておられました。世界や日本の出来事をこどもたちにも理解できるように解説する。大変な仕事をされていた人でした。

 「深く理解していないと、わかりやすく説明できない。」「教科書はわかりにくい」「謙虚にならなければ、物事の本質は見えない」「プライドが高い人は成長しない」「良い聞き手になるために」「自分のことばかり話さない」「相手のへえー(納得)を増やす」

 という項目があり「見出し」を見るだけでもっともな表題です。

「何かを調べるときには、「学ぼう」「知ろう」という姿勢にとどまらずに、全く知らない人に説明するにはどうしたらよいかということまで意識すると、理解が格段に深まります。理解が深まると、人にわかりやすく、正確に話すことができるようになります。」(P22)

 相手の話を「聞く力」が特に大事である。聞き上手は、話し上手、説得上手であると。確かに頷くことばかりです。

 コミュニケーション力をつけるためには、相手の話を良く聞き、「つかみ」を大事にし、手短に要領よく話す技術を磨くことですね。

  「やさしい言葉で説得する」

 蓮如という中世の仏教を広めたひとの言葉も参考になります。親鸞が創設した浄土真宗も時代が下り蓮如が登場する直までは相当寂れていたそうです。その当時の時代は混乱し、政治は乱れ、人々は飢えに苦しむ時代であったようです。

 蓮如は積極的に民衆の中へ入り、民衆が理解できるこ言葉で説得し、布教をしていったようです。後に浄土真宗は一向一揆となり、本願寺として戦国大名と対峙し、加賀国を支配、織田信長の終生の敵にまで勢力を拡大しました。

 後の天下人である徳川家康は本願寺を西と、東に分割したほどです。今でも浄土真宗の門徒は日本で一番多いのではないでしょうか。

 蓮如は大衆の間に入っているだけに言葉に説得力があります。


 「難しいことをやさしく」
 
 「やさしいことを深く」

 「ふかいことを広く」

 わたしも「防錆屋」としてホームページを再構築する場合に、「伝える力」を「やさしい言葉」「深く、広く」表現することを心掛けました。

 ホームページを作りこんでいますと、どうしても表現が難くなり、閲覧する人には不親切になりがちです。子供ニュースの考え方や、蓮如さんの考え方を参考にしてホームページを作成し、情報を皆様と共有していきたいと思います。